2015/2/16~ USD/JPY(ドル円)【来週の展望】

先日、相場は投資家の「恐怖心」によって作られると書きましたが、
相場の乱高下と、投資家の「不安感」について解説した、下記の記事が参考になります。

株価の乱高下が激しい。ニューヨーク・ダウは毎日200ドル以上も、上がったり下がったりしている。これは欧州の財政危機が理由だと言われているが、それは5%ぐらいしか正しくない。株価乱高下の95%の理由は別のところにある。それは何かを考えてみよう。

現象を整理すると、次のようになる。

(1)乱高下が長期に(2カ月)続いており、毎日大きく上下する。
(2)しかし、水準自体は切り下がっているわけではない。
(3)1日の中での動きが激しい。
(4)しかも、大きくプラスとなってから大きくマイナスに転じることが多い。
(5)取引量が恒常的に増加した。

(1)について重要なことは、長期に乱高下が続いていることだ。この期間に、先行き見通しが悪化し続けたかというと、そうではない。もしそうなら、株価が一直線に下落するはずだ。今、悪化しているのは先行きの見通しではなく、不安の度合いだ。不安がさらに増しているから、同じ意味のニュースが出るたびに、悪ければ暴落し、政策対応が出れば大きく戻す。しかし、実態は何も変わっていない。


欧州財政危機は、今後ずっと危機であり、何らかの形で借金返済の負担をしつつ、長期の停滞に備えるだけのことだ。そして、金融機関を中心にディレバレッジ、つまり、負債を利用した投資が高まっていたのを元に戻していくしかない。この実態はリーマンショック後から何も変わっていないのだ。

乱高下は、危機が現実味を帯び、近づいてきたために、恐怖感が高まりやすい状況になっているからだ。したがって、(2)で指摘したように、水準が下がり続けるわけではないのである。実態がどんどん悪くなり、悪くなるたびに新しいニュースが出るのではなく、これまで言われてきたスペイン、イタリアの危機の可能性を何度も繰り返し話題にしているだけのことなのだ。

ギリシャの問題は動いているが、ギリシャがどうなるかではなく、今後、スペイン、イタリアがどうなるかが問題だとすると、今は、どうなるかという見通しに対する不安が高まっているだけの状況なのである。

つまり、ダメだ、という意見が増えているのではなく、あるときは「もうダメだ」ということになり、次には「やっぱり何とかなるかも」というこの2つの心理の間を揺れ動いているだけなのだ。

こうなると利益を得るチャンスが出てくる。人々は不安の高まりで動いているから、そこを刺激してやればよい。ネガティブな実態の状況を再確認するニュースが出たら、不安が高まる。不安だからどこまで不安になればいいのかわからない。そこをあおれば、さらに不安が高まり、株価などもオーバーシュートし、極端に下落する。

ニュースを大げさに悲観的にコメントすることにより、不安をあおるのも一法だが、いちばん効果的なのは、実際に株価が暴落することだ。したがって、市場に影響力を持つことができるトレーダーは大きく売って、振れ幅を大きくし、買い戻しで利益を上げることができると考え、行動する。この動きが(3)の現象をもたらしていると考えられる。

(4)と(5)は、この推測を裏付ける現象だ。デイトレードの動きが加速し、アルゴリズム取引(コンピュータプログラムによる売買)による裁定取引と言えば聞こえはいいが、多くの部分は、このようにモーメンタムを作る取引である可能性がある。(5)はこれを裏付けるものであり、今後もこの傾向は続くだろう。利益機会の少なくなった投資銀行、ファンドにとっては、まさに貴重な収入源となる。

(4)の現象は興味深いが(あるいは異様であるが)、これも不安心理というものを考えてみればわかる。不安とは、気持ちが揺れ動くことだ。市場の見方も同じだ。不安がさらに高まれば、売りが殺到し、一気に下落する。しかし、それは不安から来ているから、不安が高まりすぎたのではないか、弱気すぎるのではないか、という逆の不安が高まる。気持ちが揺れ動く、それが不安というものだ。だから、下げすぎた反動で今度は何かちょっとしたプラスのニュースがあれば大きく戻す。




実態が変わらないのに(もともと悪い環境の中で、それを裏付けるニュースが出た状況)、株価が一気に下落すると、損失を限定するために慌てて損切りをする(個人投資家向けのほとんどのアドバイスは損切りを勧める)。逆に戻り始めると、不安になりすぎて売る必要がないのに売ってしまったという後悔の念にさいなまれているため、株価が下落からプラスに転じようものなら、悪材料出尽くしなどという市場の声とやらの報道にも刺激され、買い戻してしまう。そして買いの流れができたところで、再び株価が下落に転じれば、買い戻した人々の精神状態たるや、惨憺たるものになってくる。

つまり、現在の状況は、このようなデイトレードを機関投資家、ファンドが急増させている状況で、その結果、取引量が急増し、株価も毎日乱高下するだけでなく、1日の中でも乱高下することになっている。したがって、1日の中での乱高下が継続する、というのは、市場そのものが危険な状態になっているのではなく、それを利用して儲けるようとしている動きが加速していると考えたほうがいいのだ。

もちろん、背景には欧州財政危機、欧州銀行危機がある。それがなければ、不安になりにくいから、それが5%程度は理由となっているといえるだろう。しかし、それだけなら、株価が大きく下がって、その後ずっと停滞し、取引高もほとんどなくなる、すなわち、株式市場は死んだ、というような状態になるのが普通だ。

欧州危機はリーマンショック当時から予想されたとおり、あまりに予想通りに動いている。その中で、相場が乱高下するのは、金融市場の側の勝手な都合があるのである。

東洋経済オンライン

 

 

急落や、全戻しは、まさにこれがあてはまるでしょう。

実態が変わらないのに(もともと悪い環境の中で、それを裏付けるニュースが出た状況)、株価が一気に下落すると、損失を限定するために慌てて損切りをする(個人投資家向けのほとんどのアドバイスは損切りを勧める)。逆に戻り始めると、不安になりすぎて売る必要がないのに売ってしまったという後悔の念にさいなまれているため、株価が下落からプラスに転じようものなら、悪材料出尽くしなどという市場の声とやらの報道にも刺激され、買い戻してしまう。

 

不安感によって、相場は上下し、不安なった投資化は少しのニュースにも反応し、オーバーシュートを繰り返す。そして、結果大きく動いたにも関わらず、たいて下がってもいないし、前日比と何ら変わらない価格にある。

 

現在の社会情勢は、

■原油相場の急落
■ロシア経済危機
■FRB利上げ観測
■ウクライナ停戦合意を巡る、4ヶ国首脳会談
■ギリシア債務交渉
■各国の金融緩和合戦

 

と、金融に関わる不安定な要素が山積みとなっています。
金融ショックの予言は、事あるたびに取り沙汰されるも、こういう不安定な相場で、弱小トレーダーが参加する以上、「金融ショックは、必ず起きる」という前提でその心づもりをしていたほうがいいということでしょう。
近年では、ほとんどの金融機関、証券会社では金融ショックに備えおり、金融ショックが起きてもリスク管理されているとされているが、実際にスイスフラン暴落では破綻したFX業者もあります。

 

ギリシアのユーロ離脱(グレグジット)がもし現実になれば、リーマンショックの数倍の金融ショックが起こるといわれていますが、欧州危機再燃を避けるために、「ギリシャのユーロ離脱は無い」と言うのが、金融ジャーナリスト、市場関係者のコンセンサス。

しかしなぁ、債務交渉をしているギリシアの新政権、あの左翼どもの財務大臣は、高学歴だが元ロックミュージシャンとかいう経歴。
ドイツに対して、戦後賠償請求という話まで出てくるし、乱暴なたとえをしたら、高橋ジョージ(創価学会でも田舎者で、ミュージシャンという、絵に描いたような属性。)が財務大臣やってるようなものかね。

ようするに、歴史は、人々によって作られ動き、その未来を正確に予測することは出来ないということでしょう。

 

先週末にしたためた、ドル円のトライアングルのブレイクアウトフェイラー(不成立)説について、
多くのアナリストが、つい数日前まで三角持合を上抜けしたので年初高値更新もありとしていたはずですが。
別に、手前味噌の自慢をしたいほわけではなく、シナリオ、推理が100%当たることは無いので、推理が外れた場合は、あらかじめ想定していた別のシナリオを組み立て直せばいいだけ。
「ダマシ」はつきもの。

人それぞれ様々なスタイルがあり、それを誰も否定することは出来ないが、個人的に一番禁止しているのが、「戦略無き、トレンドフォロー」です。
明確なイグジットポイント、ストップポイントの根拠無しに、「予想なんてしないのが一番。ただ、動いたほうについてけばいい。」と嘯くトレーダーは、市場不安で乱高下する相場でも同じことをできるのだろううか。

 

 

1/16の安値115.84円を割らない限りは、トライアングル相場継続ということになろう。

 

USD/JPY 1Day
uj

 

21世紀の戦争は、金融戦争か、エネルギー戦争か、サイバー戦争か。それとも、軍事的な戦争か。
あるいは全てか。