禅トレードと、ミニマリズム

小欲を捨て、大欲に立つ


「利得や損失の大きさと、人間の主観的な感覚は直線的な関係にはない。」
=「人間は、利益が出ている場面ではリスク(不確実性)を回避する傾向があるのに対し、損失が出ている場面では逆にリスクを冒しやすい傾向がある。」

というのが、プロスペクト理論(行動経済学の中核をなす、不確実性下における意思決定モデルの一つ)の要旨ですが、人間の欲求とは、ピラミッドのように構成されており、 低次の欲求が満たされるとより高次の欲求が求めるとされるように、
「あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと欲しい。」と、人間の欲求は止め処ない。

「鯛焼きの、頭としっぽは呉れてやれ」という、有名な相場の格言がありますが、
ギャンブルで最終的に負けてしまうのは、「欲求」をコントロールできないからなのだろう。

かつて、柔道史上最強を謳われる木村政彦の講道館の五段昇格試験で、脅威の八人抜きをするも、木村の師匠の牛島辰熊が、
「試合は殺し合いと同じだ。お前は、八人に勝って九人目に殺されたのだ。」

と言う言葉がある。

ちなみに、木村政彦氏は、自分が敬愛する人物の一人である、
牛島辰熊は、民族派右翼の思想家でもあった。

 

無神論者のための精神性「禅」

「欲求」をコントロールするための脳科学であり、無神論者のための宗教「禅」。

少なくとも、ギャンブル、投機に参加する時点で、金を儲けたい欲求の塊が動機で間違いないわけですが、ギャンブルで負けないためには、煩悩や欲求を抑えることという結論は、何というパラドックス、矛盾。


そういう意味で、トレーダーの成功のジャマになっている心の問題について解き明かした、
「トム・バッソの禅トレード - イライラ知らずの売買法と投資心理学 」という書籍が参考になります。

 

故スティーブ・ジョブズが、日本の禅に傾倒していたことはよく知られています。
曹洞宗の僧侶、乙川弘文は、スティーブ・ジョブズに最も影響を与えたとも言われています。


シンプルであることの価値


Simpleであることは、複雑であることよりもむずかしい。
物事をSimpleにするためには懸命に努力して志向を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。
なぜなら、ひとたびそこに到達できれば山をも動かせるからだ。

スティーブ・ジョブズ

 

過去、何度も言っていますが、「ミニマリズム(最小限主義)」は、理系人間のただの「合理主義」とは別物です。
自分は、Webデザイナーという生業でもあり、自身の生き方もミニマリズムを追求する一方、本業でもミニマルデザインを意識していますが、
プログラマーという人種の扱いだけには何十年も頭を悩ませています。

彼らの格言の一つに「YAGNI原則」というものがあります。


YAGNI原則

・余計な機能があると我々の仕事が遅くなり、リソースを浪費する。

・予期しない変更に対しては設計を単純にすることが備えとなるが、今必要とする以上の機能を追加すると設計がより複雑になってしまう。

・結局はその機能は必要ないかもしれない。もしそうなったら、あなたがその機能を実装するのに費やした時間も、他のみんながそれを読むのに費やした時間も、その機能が占めていたスペースも、すべて無駄になってしまうだろう
コードをすばやく実装するために最も良い方法は、あまりコードを書かないことである。バグを減らすために最も良い方法も、あまりコードを書かないことである。

 

要するに、「超自分勝手」な理論なわけです。
「必要は、発明の母」という言葉があるように、彼らは、自分がいかに楽に便利になるかだけを考えるだけであり、そこにな他人を幸せにするという発想が、概ね欠如しています。
もっとも、こういうステレオタイプな理系人間ばかりではなく、近年では、完成もロジックも持ち合わせるクリエイターもいることは付け加えておきます。

 

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

 

いくら、ミニマリズムといったとこで、しょせんチャートなんてものは、大衆の余計な思惑やファンドの仕掛けで動く。
それは一般社会とて同じだ。

世の中、シンプルに生きようとするには「ノイズ」がうるさすぎるのだ。


雨に抗い、風に抗い、雪にも、(犯罪者だけの)人権擁護主義者にも抗い、
西に、
「安倍晋三は、統一教会、山口組、在日韓国人社会の重鎮とつながりがあり、CIAに踊らされているのだからと、あらゆる陰謀論をふりかざし、ネット右翼は目を覚ませ」などと、理路整然の振りをしながら、決して、中国の日本侵略や民主党議員を批判しない左翼ブロガー、活動家あれば、監視し、


そんな、
基本は、寝ている。
狭いところと、暖かい場所が好き。
犬のように、誰にでも愛想はふりまかぬ。

そんな猫になりたい。